01 コーヒー事業
戦後1947年に外地から復員し、荒廃した焼け跡を歩いていた西林亘(ニシバヤシ ワタル)は、一つの人だかりを目にします。そこにあったのは、黒く焙煎されたコーヒー豆。米軍から渡ったこのコーヒー豆は多くの人々を魅了し、西林亘は日本人のコーヒー好きをすぐに予感。コーヒー業を天命と定め、コーヒー生豆を仕入れ、商売を始めました。その後、日本国内の喫茶や外食、グルメ嗜好といった食文化の変遷とともにコーヒー文化の発展に寄与、世界中の素晴らしい風味を持ったコーヒーを探し求めてきました。
2000年代に入ると、品質回帰や生産国の経済問題に目が向けられ、品質による付加価値向上を目指したスペシャルティコーヒーが台頭。ワタルはいち早く産地に赴き、直輸入を開始しました。そして、各国の生産者と日本の消費者を繋ぐ架け橋として、全国のロースターの皆様と共にコーヒーの新たな文化を牽引してきました。
長期に亘るコーヒー生産者との交流は、農園や生活環境・社会の向上に繋がり、更なる品質の向上や持続可能なコーヒー生産を実現します。そして、彼らが生産した素晴らしいコーヒーは、多くの人々を魅了してやみません。ワタルはこれからも、スペシャルティコーヒーのリーディングカンパニーとして、感動を与え、価値のある素晴らしいコーヒーを提供してまいります。
活動内容OUR WORK
ワタルはコーヒーに魅了されたあらゆる国の人々を繋ぐ架け橋として、様々な活動を行っています。
素晴らしい品質のスペシャルティコーヒーをお届けしたい。コーヒーの持つ魅力を1人でも多くの方と共有したい。
そう願いながら生産国の訪問やカッピングプレゼンテーション、トレーニングに力を注いでいます。
カッピング
社員のカッピングスキルの向上は業務のベースとして欠かせません。生産国から送られてくる様々なサンプルや、船積み前のサンプルなどのカップクオリティを評価項目ごとに細かく品質チェックをしております。
生産者プレゼンテーション
日本の成熟したスペシャルティコーヒーマーケットは、品質に対しての認識、理解が深い市場であるとみなされています。それゆえ、毎年数多くの生産者が来日しています。積極的に生産者セミナーを開催する事で、彼らの理念や発想・技術、その年の品質に関する生産現場の生の声をお届けしています。
産地訪問
類いまれな風味特性を持ったコーヒーを探し出すためには生産国への訪問は欠かすことができません。中米・南米・アフリカ・アジア・・・世界中の産地に直接足を運ぶことで、素晴らしいコーヒー、そして素晴らしい生産者との出会いが生まれます。
買付ロットカッピング
プレゼンテーション
ワタルには季節ごとに世界各国から素晴らしいスペシャルティコーヒーが到着しています。多くのロースター・自家焙煎店様へタイムリーに旬のコーヒーをお届けできるように定期的にカッピングプレゼンテーションを開催しております。
駐在員の派遣
素晴らしい品質のコーヒーを安定的に供給するために、中米コスタリカに駐在員を派遣しています。日々変化する生産地の情報をお伝えできるように、また駐在員だからこそ可能な商品開発や生産者との親密なコミュニケーション、そして生産地での心強いアテンドで我々をサポートしています。
審査会への参加
Cup of Excellenceに代表されるような各生産国の審査会に審査員として参加をしています。数多くの生産者にスポットライトが当たる事を願いながら、真摯にカッピングを通して品質に向き合っています。そして、審査会で得た生産国の毎年の動向や素晴らしい生産者との出会いを、国内のセミナーや日々の買い付けに活かしています。
ロースティング
スペシャルティコーヒーを正しく理解するには焙煎の技術も重要です。ワタルでは多様な生産処理方法、品種、生産国、様々な農園の環境で生産された多種多様なコーヒーを焙煎し、カッピングを繰り返しながら、品質を確認する上で最適な風味が再現できるロースティングを実践しています。
実績PERFORMANCE
スペシャルティコーヒー
インターネット
オークション輸入量世界累計第1位
※2001年~2020年
オークションコーヒー落札総額
20年間日本1位
落札金額・落札重量累計日本1位
30%以上の国内シェア
※2001年~2020年