活動報告
EL INJERTO農園(グアテマラ)
地域社会を変える持続可能なコーヒー農園を目指して
El Injerto農園が脚光を浴びたのは2002年。当時2回目の開催となったグアテマラ カップオブエクセレンスがきっかけでした。この年、アギーレファミリーから2つの農園が受賞。受賞品の内のひとつEl Injerto 2を落札した事をきっかけにアギーレ氏とワタルの関係が始まりました。そして、同年秋には農園を訪れ、彼らの真摯さと品質に対するこだわり、管理レベルに魅了されました。
1800年代後半に小麦やサトウキビを栽培する農園としてエル・インヘルト農園は始まりました。現在は4代目のアルトゥーロ、そして息子のユーヨが中心となり、雇用や環境を重視しながらコーヒー生産を行っています。持続可能なコーヒー生産において、スタッフの住環境や社会保障、賃金、研修を重視し、労働者が安心できる労働環境を目指しています。また近年の気候変動がこれ以上進むことなくコーヒー生産が続けられるように、廃棄物を無くし、森林も保全しながら環境保護を訴えています。また、狩猟も禁じて生物の多様性を守っています。
持続可能なコーヒー生産に対してアギーレ氏は次のように語ります。
『将来に亘ってコーヒー生産が持続可能なものとするために、政府の政策により一層の安全性が担保され、コーヒー生産の労働条件が改善される事を強く望み、多くの人々が気候変動への意識を強く持ち、環境負荷を軽減し、コーヒー生産が続けられる事を願っています。
コーヒー産業における持続可能な取り組みには、消費国の皆さんの理解がとても大切です。美味しいコーヒーに対して公正な対価を支払う事を厭わない、そんな世の中になる事を願っています。これからもよろしくお願いします。』